北米留学上級技術マニュアル - 何を持って行くか
目次
- 北米にあるもの/ないもの
- 北米に、ありそうでないもの
- 北米に、なさそうでないもの
- 北米に、なさそうであるもの(ただし、ある程度大きい都市や、大学街の場合。)
- 北米に、ありそうであるもの
- 日本になくて北米にあるもの
- 現地で買った方がいいもの
- 現地で買った方が安いもの
- 要る?要らない?徹底検討
- 荷造りの技術
- 持っていくもの、後から送るもの
- 買い物の技術
北米にあるもの/ないもの↑
北米に、ありそうでないもの↑
- 立体成形した花粉症用のフィルター付マスク(冬期は防寒用具にもなる。)
- 機内用の携帯スリッパ
- 洗濯用の糸屑濾し器(最新式の洗濯機には、糸屑濾しのフィルターが内蔵されていることもあるが、コインランドリーにある洗濯機には、まずついていないと考えておいた方が安全である。なお、折角持っていくなら、最低2個は揃えたい。色物と白物をそれぞれわけて同時に洗う時、必要になる。)
- 超小型軽量の折り畳み傘
- 折り畳み式のオペラグラス
- 超薄型のホッチキス(stapler)(ホッチキスは常時携帯した方がいい。)
- 超薄型の手袋
- その他、とにかく小さくて軽くて便利で気が利いた物
- 日本人の顔の骨格にあった水泳めがね(ゴーグル)
- 正装時にはけるレインシューズ(反面、作業用のゴム長靴や防寒用のブーツは容易に手に入る)
- 日本人の幅広の足に合う正装用の靴
- 伸縮可能な、ロッド・アンテナ型の指示棒(授業や発表の時使うもの)
- B5サイズのノート(もっとも、 B5サイズが必要になることはまずない。「郷に入れば郷に従え」で、現地の標準、A4サイズを使われることをお勧めする。ご参考までに、北米で使われていれる「A4サイズ」の紙は、実際には本当のA4よりも少し縦寸が短い。ヨーロッパやオーストラリアで使っているのが、真のA4だそうである。)
北米に、なさそうでないもの↑
- 漢方薬(ただし、ごくまれに保険で漢方薬を出してくれる医者もいるらしい。)
- うちわ(扇子は、手にはいる)
- 日本の週刊誌(月刊誌、新聞は大きい大学図書館には大抵いくつか入っている。)
- 小型で多機能(保温・タイマー等)の電気炊飯器
- 使い捨て懐炉
- 竹製/木製の耳かき(北米で売っているのは大抵、金属やプラスチック製である。)
- 焼酎・大福餅など、マイナーな日本食品
北米に、なさそうであるもの(ただし、ある程度大きい都市や、大学街の場合。)↑
- メジャーな東洋食品の材料(米、そうめん、緑茶…。)
- 大型の電気炊飯器
- 小型で単機能の電気炊飯器 (なお単にご飯を炊くだけなら、電子レンジにお米を入れて調理する方式のジャーも販売されている。)
- 入浴用のナイロンたわし
北米に、ありそうであるもの↑
- 大抵の日本製の電化製品・カメラ
日本になくて北米にあるもの↑
- A4サイズのノート
北米圏に留学すればおのずとA4サイズのノートを使うことになるから、かばんもそれに合わせた方がいい。日本で通学カバンを買って現地に持参するつもりなら、A4サイズが収まることを確認しておこう。ノートパソコンも収まるならさらに便利である。
現地で買った方がいいもの↑
日本の電化製品の多くはそのままではアメリカでは使えない。ご存じのとおり、電圧の差があるためだ。そのままコンセントにつないだらこわれてしまう。中に半導体部品の入っているものは特に高電圧に弱い。
逆にアメリカで使われているコンピューターは日本でも変圧器を追加すれば使うことができる。変圧器なしでも使える電化製品が大半である。
ノートPCは世界中どこでもつかえるユニバーサル電源を内蔵しているものがほとんどなので、日本から持っていっても大丈夫である。コンセントの形状の変換プラグ(空港の売店でも売っている)さえあれば変圧器はいらない。
小型の電気炊飯器で特に保温やタイマーなどの高機能のものを現地で使いたいなら、輸出用の電化製品を売っている店(たとえば秋葉原のラオックス)で買うことができる。(出国までの間、日本国内で使用することも可能。北米用の炊飯器を日本で使っても、少し炊きあがるのに時間がかかるだけで問題なく使える。ただし、逆に日本国内用の炊飯器を北米で使うと一発でダメになるからご注意。) デスクトップPCはかさばるしユニバーサル電源対応もしていないから、待てるものなら現地に着いてから購入するのが得策であろう。
最強のアダプター↑
日本の電化製品を海外で使いたければ、「サスコム」を持っていこう。これ一つで、世界中ほとんど全てのコンセントに接続できる。ただし、使う機器の電源プラグ形状は日本式に限られる。
http://www.arukikata.co.jp/shop/list/60.html
差し込む先のコンセントの形状のみならず、使用機器の電源プラグの形状もユニバーサル対応にしたければ、サスコムよりは大きくて重いがTravel Smartという変換アダプターがある。これなら例えばアメリカで買ったパソコンをイギリスやオーストラリアで使うなど、あらゆる組み合わせに対応できる。(どちらも変圧機能はなし。)
何かの理由でどうしても変圧器が必要なら、こういう商品も出ている。
現地で買った方が安いもの↑
コンピューターや、そのソフトウエアは現地で学生価格で買った方が概して安い。最近はPCでもマックでも、設定さえ適切にすれば英語システムのままで日本語処理ができるようになっている。
ただし、フォントの種類などはやはり純正の日本語システムの方が豊富だし、動作も安定しているらしい。特に愛用のノートパソコンを日本で使っているなら、これを持って行かない手はない。日本でしっかり環境を作っておけば、現地到着と同時に(いや、空港や機中でも)フル回転できるから、ありがたい話である(変圧器不要)。そのまま日本語ワープロとしても使える。
ただし、ウインドウズにしてもマックにしても日本語化したシステムはコマンド表示まで日本語なので、現地でサポートを受けようとした時に面倒になることは確かである。そういう時にそなえてあらかじめハードディスクをパーティションしておき、現地についたら英語システムをもう一つのパーティションに搭載するという技もある。
日本のメーカーの電化製品も、日本よりアメリカで買った方が安いような気がいつもするのだが、これは筆者のひがみであろうか??
なお、渡航の前後もふくめて頻繁にインターネットにアクセスする必要がある場合、AOLやコンピュサーブなど国際的なネットワークをもつプロバイダーに加入しておかれると便利だろう──加入手続きは自宅の電話からする必要がある場合が多いから、日本にいる間に準備をしておいた方がいい。こうすれば、自前のラップトップをホテルの電話プラグにつなぐだけでアクセスができる(常時接続可能なら、もちろんそちらを使おう)。急な旅程の変更をすぐにアドバイザーに知らせることも可能だ。最初の一ヵ月を試用期間として無料にしてくれるプロバイダーがあるので、まずはこれを利用することが可能である。(気に入って継続したければ、そのまま使い続ければよい。そのうちにクレジットカートから引き落としがはじまる。さもなくば、期限までに解約することをお忘れなく。)
もっとも、AOLの場合アメリカ法人と日本法人は別会社なので、日本AOLは無料期間中でもアメリカ国内のアクセスポイントに電話して回線を使うと別途料金を徴収されてしまう。とはいっても、メールのやりとりだけならそんなに法外な請求書は回ってこないだろうが。
因みに、AOLはSMTPサーバーをサポートしていないので、アウトルックやユードラなどを使ってSMTP経由でメールを送信することはできず、ウェブメールやAOL独自のメールを使うことになる。一方、コンピュサーブを使った知人の話では、ユードラで問題なく送信できたそうである。
自分のパソコンをSMTPサーバーにする↑
AOLのユーザーだがどうしてもSMTPサーバー経由でメールを送りたいという方、自分のパソコンの上にSMTPサーバーを立ち上げてしまうという裏技がある。(自分が送りたい時だけソフトを立ち上げてネットに接続すればいいので、実用上はこれで一向にさしつかえない。)筆者はマック用のSIMSとCommunigatorというソフトを使っているが、ウインドウズ機でも同じようなことができるのではあるまいか?
要る?要らない?徹底検討↑
便利なカメラマンベスト↑
筆者の経験からいって、ポケットのいっぱいついた、カメラマンや登山家用のベストは、機内で着用するにも街中を歩き回るにも非常に便利である。裏地がメッシュ仕立てで通気がよくしかも暑い時には背中の表地を取り外せる構造になっているものもある。格好を気にせずとにかく機能的に活動したいという人にはお勧めできる。
スーツは必要か↑
ビジネス・スクールなら学生も授業中はスーツ着用が慣行になっているところがあると聞いたが、普通の大学の学生なら、ジーパンが制服みたいなものである。とはいえ、まれにフォーマルな場に出る機会もある。北米滞在中に就職面接を受ける機会だってあるかもしれない。また、将来日本で就職するつもりでも、在米中に東京などの本社所在地に呼ばれてインタビューを受け、そのまま大学にとんぼがえり、なんて強行スケジュールになることもある。こうなっては、郷里にもどって衣装ダンスからスーツを引っぱり出している余裕などない。 それに、普段から時にはスーツに袖を通しておかないことには、面接試験の時だけ急にスーツを着てもサマにならないと受け合える。
とにかく、正装も一式ぐらいは手元にあった方がいい。もちろんスーツやブレザーは現地でも購入できるが、北米の衣料品には「そこそこの値段でそこそこの品質」というものがなかなかないようである。午前中は大学で普段どおりResearch assistantとして実験を済ませてからその足で空港に向かう、なんて場合もありうるので、スーツはなるべく軽量でかさばらず小さい鞄の中にたたんで入れてしまえるようなものの方が便利である。くしゃくしゃにたたんでも皺ができず水洗いができる合成繊維製の形状記憶スーツが開発されているので、そういうものを入手しておかれた方が小回りがきくであろう。
靴↑
なお、正装用の靴を現地で揃えようとすると案外に苦労するかもしれない。白人種の足は概して細くて長いので、日本人の幅広の足に合う靴がなかなかないのである。(気長に探せば、そのうち見つかるだろうが。)また、日本で使われている3E、4E(数が大きいほど幅広)などという靴型のサイズ表示は、北米では通じない。
一方、スニーカーは現地で買ってもさしつかえないと思う。もし日本でスニーカーを買って現地に持参するなら、靴底が白いものを選んだ方が融通がきく。北米の大学の体育館は床をぴかぴかに磨きあげているところが多く(特にスカッシュのコートなど)、そこを黒や青の靴底のスニーカーで走り回るとたちまち跡がついてしまって容易なことでは落とせないからである。そのため、靴底が白以外のスニーカーの着用を禁止している体育館もある。(かといって、体育館専用に裏が白いスニーカーを持ち歩くのも面倒である。)
辞書↑
原則的には、現地で英語の辞書を買い求めてそれを頻繁に使用するのが英語力向上の早道だが、日本独特の風俗習慣や発想を英語で伝えたい場合、LongmanやHornbyではどうしようもない。やはり日本人の著者の手になる和英辞典が手元にあると、いざというとき頼りになる。英和辞典も、やはり日本人向けならではの解説をしてくれている場合があって、捨て難いところがある。ある語のあとにどんな前置詞が使われるか(例:an emphasis on〜)など、ネイティブにはあたりまえすぎると見えて英々辞典にはのっていない場合がほとんどである。
こうなるとなるべく大型の辞書を持って行きたくなるが、大辞典を何冊も持参すると相当な嵩と目方になってしまう。大辞典は電子ブック版を購入し、CD-ROM playerで読むという手はいかがであろうか。(書籍のCD-ROM版と電子ブック版は、内容的にはほとんど同じであるが、概してCD-ROM版の方が高い。必要なソフトウエアさえインストールすれば電子ブックをパソコンのCD-ROM playerで読むことが簡単にできるから、安くてコンパクトな電子ブックの方が便利であろう。ただし、新しいパソコン(たとえばiMac)のCD-ROMドライブは電子ブックサイズを受け付けない構造のものがあるからご注意。)
なお、いくら英語圏に住むといっても、国語辞典や漢和辞典もそれぞれ一冊ぐらいは手元に置いておかないと、日本語で手紙を書く際や日本語の電子メールを送る際に難儀することがある。これは、小型の辞書でも当座の用は足りるであろう。最近ではインターネット上に公開辞書もある。
もちろん電子辞書ならたくさんの書籍がパッケージされていて便利だが、調べた内容をコピー&ペーストすることができないので、論文を書く時の引用資料としてはやや不便である。
娯楽書↑
娯楽用の日本語の本を何冊かもっていきたいという場合も、『新潮社の百冊』CD-ROM一枚で当分退屈しないぐらいの量は充分ある。ただし、電子本では「ごろっと寝そべって読む」という醍醐味が味わえないのはいたしかたあるまい。
洗面具携帯ケース ↑
大学寮の中には、二人あるいは四人で一つの洗面所を共用する構造になっているところがある。そういう洗面所はやたらに狭いから、洗面具を一まとめにして収納できるケースがあるとうまく整理できて便利である。寮の洗面所は大抵、週に一回ぐらいjanitorが掃除にきてくれるが、その前に洗面台の周りをかたづけておくのは住人の責任で、歯ブラシやコップなどを散らかしたままにしておくと掃除をしてくれない規定になっている寮もある。こういう時、洗面具が全部一つのケースに収まった洗面キットを使えば、普段は洗面所に置いてあっても掃除がある朝それをとりはずす数秒の手間だけで片付けが済み、便利この上ない。(朝の1分間を節約できるのはありがたい。)旅行に行った時もあっという間に荷ほどき/荷造り完了である。
なお、ケースに入れるシェービングクリームや歯磨などの消耗品はそれこそ最小限だけもっていけばよい。寮に入ると、新学期早々に各社の試供品の詰め合わせセットがもらえることがよくある。それを毎日使っても1〜2ヵ月ぐらいは保つものである。
逆に
- 携帯型の爪切り
や
- 爪やすり
などは現地でそろえるのが面倒だから、必要に応じて日本で買い揃えておかれるとよかろう。ただしこれらの金属製品は「刃物」と判断されると機内持ち込みができない。心配ならチェックインの時に他の荷物といっしょに預けておいた方が安心ではある。
日本からのおみやげ↑
欧米ではおみやげの習慣は日本ほど行き渡ってはないが、現地でお世話になるかもしれない人に値段の張らない品を何かさしあげても悪くはない。現地に滞留している日本人を訪ねる時、手ぶらでは行きにくいというなら日本の週刊誌か月刊誌ぐらいで充分だろう。『アエラ』ぐらいなら、薄くてかさばらないし、内容的にも無難だ。(ただし、『アエラ』の記事の一部は一週間おくれでWorld-Wide Webに載る。)日本人以外の相手なら、気のきいた観光みやげのようなものを買い集めて持って行ってもよかろう。
あれやこれや↑
- 認め印(将来、日本の大学や企業に履歴書を送る場合、必要になる。三文判で可。)
- 日本語の履歴書用紙(将来、日本の企業や官庁/大学に就職する際に必要になる。北米に行くと大都市以外では入手困難。就職のことなど考えていない人も、「お護り」だと思って持っていくとよい。)
- 証明書用の写真数枚(現地についた途端にパスポートを紛失するなど、万一の事態にも敏速に対応できる準備をしておきたい。それ以外にも、入学当初は何やかんやと写真を出す必要があるものである。)
- 日本の切手(返信用封筒を同封して手紙を出す時のため)
- 携帯用裁縫セット(アメリカでも売っているが、日本製のものの方が概してコンパクトでよくできている。)
- 北米観光案内書(大学がある街は観光地でなくとも、休みの間に旅行に行きたくなることもある。もちろん現地でも英語の観光案内が手に入るが、日本人向けに書かれたものならではの内容もあるので、1〜2冊持って行っても悪くなかろう。ついでに中南米やヨーロッパの観光案内を持って行っても悪くはないが、これは後から注文しても間に合うだろう。)
- Talent showの小道具(日本でいう「隠し芸大会」である。ほとんどの場合、簡単なけん玉、お手玉、あやとり、剣道の素振りなどの実演で十分満足してくれる。せっかくなら、小道具は2セット持って行き、1セットは聴衆の中から選んだ「生徒」に渡してこちらの示す例にならって実演させるようにすると、盛り上がるものである。)
- 愛読書など
専門分野と関係あるなしに関わらず、愛読書や気に入っているCD/DVDを持参する人は多い。一方、そういうもの(特に日本語の媒体)を持参する価値を全く認めない人もいるので、個人の価値観に照らして判断してもらうしかない。DVDを持参なさるなら、リージョナルコードの確認をお忘れなく。CDの音楽ファイルをiPodに入れていくと、使っているコンピューターをアップグレードした時にファイルの転送ができなくなることがあるから注意が必要である。
迷彩色は考えもの↑
迷彩色のかばんなどミリタリー風のグッズがお好きな方がおられるが、もし戦乱の地を含め世界中を歩き回る際に持参するつもりなら考えた方がいい。かつての朝鮮半島の休戦ラインのように、民間人がミリタリー風の格好で出入りすることを禁止しているケースがあるからである。(←1989年当時そうであったことは確認済み。今はどうなっているか知らない。)おそらく、万が一武力衝突が生じた際、民間人が戦闘員と紛らわしい格好をしていると攻撃対象にされるという配慮と思われる。筆者はこういうことには疎いので、興味がおありなら戦地記者など有識者に教えを乞われるのがよろしかろう。
荷造りの技術↑
機内あずかりバッグ↑
旅なれた人の意見を色々聞いてみると、空港であずけるなら結局サムソナイトなどのハードケース(ジュラルミン製や強化プラスチック製)のスーツケースが一番丈夫で安心、ということに落ち着くようである。布製のバッグは軽いがナイフで簡単に切られてしまうので、多少なりとも金目のものが入れてあると気が気でない。(布製のスーツケースを盗難から守るため、鎖鎧のような金属ネットの袋が売られているが、このネット自体が結構重いし着脱も面倒である。)
いずれにせよ、キャスター(車輪)の取り付けがしっかりしているか、便利な位置についているかが購入の際のチェックポイントのひとつである。広い空港だと、場合によっては荷物を抱えて何キロも移動しないといけないこともありうるから、もしキャスターが使えないと何十キロもの荷物をかついで地獄の行軍になってしまう。キャスターの取り付け位置によっては腰をかがめないところがすことができないものがあり、これまた不便である。また、ちゃちな作りだと動かしているうちにキャスターがぐらぐらしはじめることもある。ボストンバッグの場合、荷物をバランスよく入れないと左右に傾いてキャスターが使いにくくなることがあるので、荷造りした後、一度動かしてみて確認した方がいい。また、重量制限を超過していないかどうか確認するためには、体重計などで荷物の重さを計っておいた方がいいだろう。ご参考までに、昔のスーツケースのキャスターは概して車輪が小さく、じゅうたんふかふかの空港(ラスベガスなど、そういう空港があるのである)では沈みこんでしまって転がすことができないことがあった。最近のスーツケースの車輪は大きくなっているので、そういう不便はないようである。
なお、万が一鞄のキャスターがこわれてしまった場合には、携帯用のカートを購入しその上に旅行鞄を乗せて運ぶのが次善の策である。荷物をワイヤーで荷台にゆわえつけるだけなのでいささか不安定であるが、やむをえない。航空会社の窓口で荷物を預ける時には、カートを取り外さないといけないことはいうまでもない。(国際便ならカートを二つ目の荷物としてあずけることが可能である。もちろん、カートをスーツケースの中に入れてしまえるならその方が簡単である。もしカートをそのままあずけるなら、ワイヤーだけは外しておいた方がよかろう。)
- スーツケースやボストンバッグはしっかり施錠しておくこと(スーツケースの場合、匡体にまきつけるベルトを装着しておくとさらに安心)、
- 他の人の荷物と識別しやすいよう、シール等を表にぺたぺた貼っておくこと、
- 自分の氏名と渡航先の住所(日本国内の住所ではなく)を明記した荷物タッグをつけておくこと
をお勧めする。
カートをなくしたら↑
機内にカートをもちこんだ場合、よくそのまま置き忘れてきてしまうことがある。中に大事な荷物が入っているわけではないので、つい他の荷物に注意がとられて盲点になりやすいのである。「カートを機内に置き忘れた」と言っても航空会社も真剣に探してくれない場合がほとんどである。そのかわり、遺失物係で事情を話すと他のお客さんが置き忘れたカートを替わりにくれることがある。「カートは天下の回り物」(?)
機内持ち込み荷物バッグ↑
できるだけ多くの荷物を要領よく詰め込んで機内に持ち込みたいなら、キャスター、把手つきの小型スーツケース(cabin bag)が一番便利なようである。旅行かばんの専門店に行くと、機内に持ち込める最大の大きさで座席の下のスペースにきっちり収まるものを教えてくれる。渡米後も、短期間の国内旅行なら持ち込み荷物だけに絞ることで、荷物をひきだす時間が節約できる。(荷物の受け取りだけで20〜30分ぐらい余分にかかることも珍しくない。)
なお、搭乗券や筆記具、髭剃りなど空港・機中でとりだす必要のある最低限のものはあらかじめ別に仕分けておいた方が便利である。(機内がこんでいると、大きいかばんの中から荷物を取り出すのは結構面倒である。)搭乗券、パスポートなどを収納するorganizerというケースも、旅行用品店で手に入る(次項参照)。
スムーズな荷造りのために↑
収納スペースを節約するために→↑
- 真空パック袋
電気掃除機で減圧するタイプと手押しの巻取りで空気を追い出す方式のものがあるが、旅行鞄の中にいれるなら手押し式の方が便利だろう。
衣類をまとめて収納するために→↑
- 衣類パッカー
http://www.tabiza.jp/pitem/50477163
荷造り時間がかなり節約できる。メッシュで中が見えるのもありがたい。百円ショップでも似たものはあるが、もう少し張り込んでマチつきのものを買った方が収納しやすい。
旅の小道具↑
最低限次のものは、機内に持ち込みたい。
出国・搭乗・入国に絶対必要なもの→↑
- 適正な留学ビザの載っているパスポート
- その他渡航目的を証明する書類 (入学許可の手紙など)
- 航空券
貴重品をなくさないように→↑
ホルスター=タイプのパスポート入れやお札が内蔵できるベルト・足首に装着する貴重品ケースなど、007もどきの小道具がいろいろ旅行用品店においてあるから、気に入ったものをそろえておかれるとよかろう。こういう小道具が好きな人にとっては、凝るチャンスである。
特に空港ではパスポート、航空券、搭乗券、出国カード、入国カードなどいろいろな書類を入れ替わり立ち替わり提示・提出する必要がある。これらを一々違うポケットに入れたりしていると、そのうち本人も所在がわからなくなってしまう。こういう書類と航空会社のFrequent Flyer's Clubの会員証(または会員番号の控え)、筆記具(ノック式の、細身の黒のボールペンが便利)をまとめて小型の専用ケースに入れておけば、出国ゲートや税関でもおたおたすることなくスマートに通り抜けられる。ただし旅行用品店でorganizer等と称して売っているケースはどれもみなデザインも色もよく似ているので、他人のものと紛れず一目でわかるようお護りをぶらさげるなりシールをはりつけるなりしておいた方が安全だ。
こんな便利グッズがほしい↑
旅客機に搭乗するためには、まず安全チェックゲートをくぐらねばならない。その際、金属製品は検査のためいったん係員に提出することを求められる。
しかし、腕時計、鍵、小銭入れ、万年筆、ベルト、ネクタイピンなど金属製品を全て外してもっていると手が塞がってしまう。ゲートの手前に置いてあるトレイも、使い勝手はあまりよくない。
そこで、こういったアイテムをひとまとめにしてとりあえず収納できる透明なビニールかメッシュの手提げバッグがあれば便利だと思うのだが、こういう用途にぴったりあった商品は出回っていないようである。海水浴用のビニールバッグはごわごわしていて搭乗ゲートまで携帯するのが億劫だし、衣類収納用のメッシュケースは手提げハンドルがついていないなど、どれをとっても一長一短なのである。
こういうニーズを満たす垢抜けたバッグをどなたか商品化してくださるとありがたいのだが。
よく眠れるように→↑
- アイマスク
ピンホールの原理を応用してマスクをかけたままでも前方がよく見えるような製品(ピンホールアイマスク)をお勧めする。アイマスクをしていると万が一置き引きにあわないかと気になって眠れないという方は、マスクを外さず前が見えるなら安心だろう。
- 安眠空気まくら
馬蹄型または双胴船型をしていて、首に巻きつけるようにしてつかう。これを使うと座席にすわって眠る時首が左右に傾かないので、首が痛くならない。新しく買うなら、双胴船型のものの方が頭の位置が低く自然になるので寝やすかろう。
- 耳栓
旅行用の耳栓はエンジン音のような低周波音を選別的にカットするらしく、装着したままでも機内アナウンスはしっかり聞こえる。そのままヘッドフォンをつけて音楽を聞くことも可能。
一方、粘土状の固体で完全に耳穴を塞いでしまうタイプは機内アナウンスが聞き取れなくなるのであまりお勧めできない。音をさえぎるのでなく気圧の変化による耳ツンを防ぐための内耳圧調整用耳栓もあるとのこと。
足が楽なように→↑
- 携帯用スリッパ
足に接する面が布製のものの方が、樹脂製のものより履き心地がいい。ホテルでも使える。折りたたみできるタイプをお薦めする。
しっか り食べられるように→↑
- 胃腸薬
(長時間すわりっぱなしでも、食事は次から次へと出してくれる。中にはかなり豪華なメニューを用意する航空会社もあるので、たっぷりいただいてしっかり消化しよう。筆者の経験では、中華航空、大韓航空など、アジア系の航空会社は特に食事が豪華だという印象がある。)
機内で寒くならないように→↑
- コート
(「着る」のではなく、ふとんのように「かけて」使う。航空会社によっては、機中の気温をおそろしく低くおさえているところがある。もちろん機中にも毛布がおいてあるはずだが、とても薄いし、満席だと1枚以上使えない。なお、こういう時のためにケープを愛用している女性がおられた。)
緊急連絡の為→↑
- 留学先の連絡相手の住所と電話番号
- 旅行保険の証書控えと連絡先
- パスポートのコピー
(万が一現物を紛失した時のために、必ずコピーをとって手元に残すべきである。コピーの一部は自分で管理し、もう一部は自宅に残して、家族に保管してもらってもいいだろう。)
無精髭もじゃもじゃにならない為に→↑
- 携帯ひげそり
出発時に空港で預けた荷物が、目的地に届かなかった時の為に→↑
- 荷物預かり証(航空会社のカウンターで荷物を預けるときにくれる)
- 現地での連絡先の住所と電話番号
- 1〜2日暮らす為の、最低限の身の回り品
出入国審査書類に記入する為に→↑
- 筆記具
(黒のボールペンが好ましい)
入国審査をすんなり通る為に→↑
大学からの、入学許可の手紙
- 入寮許可の手紙など
検疫をスムーズに通過するために→↑
- 検疫品のサンプル
検疫検査の必要な物品(食品など)を持ち込む場合、全部を大きなスーツケースにいれておくとわざわざベルトや施錠を外して中身を取り出さねばならず、面倒なものである。こういう時は少量のサンプルだけを簡単に取り出せるよう手回り荷物の中に入れておき、検疫審査官にそれを提示して「これと同じものがスーツケースの中に〜個入っています。」といえばいい。スーツケースを開けずに通してくれれば、もうけものである。
- 刃物は持ち込み禁止
逆に刃物はどんなに小さくても持ち込み禁止になっている(テロ対策)。カッターナイフも禁止である。こっそり持ち込もうとしてばれると警察沙汰になりかねないし、そこまでいかなくても「この場で放棄してくれ」と言われることもある。大事なスイスアーミーナイフなどはチェックイン時に預けておくのが安心である。
持っていくもの、後から送るもの↑
秋入学なら、冬服などは後日船便で郵送しても間に合う。(もっとも、Midwestの場合、9月のなかば過ぎには既にかなり冷え込む日もあるから、「冬は12月から」と悠長に構えてもいられないが。)船便の所要期間は2ヵ月みておけば間違いなかろう。当然ながら、日本からの船便荷物の陸揚げ点・サンフランシスコ港の近辺などは到着が少し早くなる。SAL便にすると、通常の船便にくらべて送料はあまり変わらないがかなり早く着くのでお得です。
なお、後で送ってもらうことになるかもしれない荷物は日本にいる間に一ケ所にまとめて置いておき、詳細な品目リストをつくっておくといいと思う。そのリストをコピーすれば、必要な品目にチェックするだけで送付依頼状ができあがるから便利このうえない。いるかいらないか判断しかねるものは、とりあえずリストに入れておこう。さらにあらかじめデジカメで写真をとっておけば、置き場所まで特定することができる。【このアイデアは、マコトさんの投稿から拝借しました。】
買い物の技術↑
操作が簡単なものを↑
目覚まし時計の時間設定を一秒たがわず正確におこなうためにはデジタル型の方がアナログよりも便利であるが、旅行用のデジタル時計の中には設定手順がやたらに繁雑なものがある。筆者はこれで時間設定を間違えて寝過ごしてしまい、あやうく飛行機に乗り遅れそうになったことがある。いくら複雑でも毎日操作していればそのうちに慣れるのだろうが、たまにしか使わない機能の操作が煩雑ではなかなか覚えきれない。サイズやデザインとならんで、操作性にも気をつけて選んだ方がいいようである。筆者の経験からいうと、旅行用品の専門業者よりは一般メーカーの製品の方が概して操作がわかりやすいように思う。
小は大を兼ねる↑
ひげそり、電卓、目覚まし時計、小物袋など、とにかく留学先まで持っていきたいと思うものは、なるべく軽くて薄くて短くて小さいものを揃えておいた方が便利である。(電気ひげそり器は留学期間中をカバーできるよう替え刃を持参することにしよう。海外からの部品注文は非常に面倒である。)
掘り出し物はここで探せ↑
海外旅行用品店の他、登山用品店・釣具店やカメラ用品店、コンピューター用品店、「王様のアイデア」の様な小物店にも便利なものが置いてある。「多少高くても質の高いものを揃えたい」というなら『通販生活』なども御参考になろう。日頃からおりに触れて覗いておくと、海外に行く場合だけでなく国内旅行や日常生活でも使えるものが色々と発見できる。
因みに、筆者は最近、ショルダーバッグやベストが欲しい時にはもっぱらカメラ店やコンピューター用品店で探すことにしている。機能性を重視した、使いやすい品物が豊富においてあるからである。逆に、鞄専門メーカーの製品は概して機能よりもデザインに重きをおいていることが多いように思う。(もちろん、スーツケースなどの旅行鞄メーカーは別である。この業界では高度な機能性と品質・耐久性をめぐって熾烈な開発競争がくりひろげられており、単に洒落たデザインとブランド名だけで生き残れるような世界ではない。)
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