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日本版D-J法を考えよう@まとめサイト - 全釣り協HP 掲載分


http://www.zenturi-jofi.or.jp/syutyo/gairaigyo1.htm

以下は管理人本人が提出し掲載された文章の引用です。

2005年2月27日 16:09

高知県でルアー釣りを愉しんでおります、一釣り人です。
まず、このような意見交換・公覧の場をお貸し戴いたことにつきまして、全釣り協の皆様に感謝致します。

外来生物法も6月には実際に施行される運びとなりました。オオクチバス等、特定外来種と目される魚類4種もほぼ間違いなく確定事項となり、それに沿って粛々と『新たな水辺:内水面の秩序創り』の一歩が踏み出されるものであろうかと考えます。

特定外来種の選考につきましては、環境省・専門家・利用者代表を含む検討の積み重ね、及び数度のパブリック・コメント募集に伴う
民意の確認等、民主主義の根幹を踏まえた協議システムに則った経過の末に出された結果であり、私個人としては特にブラックバスを含む
魚類の特定外来種選定につきまして、ことさらに異を唱えるものではありません。
また万一特定外来種から外れた場合には、いままでの長年に渡る諸所関係者の無責任な行動言動の代償を、
より厳しい経済的・精神的負担・・・社会的責任という形で一般のバスフィッシング愛好者が蒙らねばなりません。
より「うしろめたい釣り」へバス釣りが「深化」する。それだけは回避したいものであります。

実際に問題となるのは、いわゆるX-DAY、6月以降・外来生物法施行以後のお話になるかと思います。

各所で頻出の話題でありますが、外来生物法につきまして「釣りという行為(リリース含む)」を制限する文言は挙げられておりません。
単純に考えますと「釣り」を管轄するのは遊漁を司る水産庁であり、「釣り」について言及することが省庁間の要らぬ摩擦を生じかねぬ
惧れもあるからかもしれませんし、まず以ってそれが国家というシステム運用の原理原則だといえるでしょう。

その点を鑑みて、6月以降に(みんな仲良く)『現場』の在り様について想定できる最も重要、かつシンプルなポイントについて述べてみます。

◎あくまでも【利用】より【管理】が優先される。

まず「管理」ありきの「利用」であることを、今一度現場レベルで認識する。
もはや法施行まで数ヶ月しか残されていない、これを最優先順位とすべきではないでしょうか。
アンダーグラウンドではなく、釣り人自らバス釣りを陽光の元へ曝け出す作業の第一歩がこれにあたると考えます。

生体移動も飼育も原則禁止ですが、逆説的には、環境省〜都道府県知事の認可があればこれも許可されます。
その許可を得るためには、非常に高いレベルでの管理システムの構築及び提示が必要になるでしょう。
では、その高いハードルをクリアしようという意思を示せばよいことになります。

現状において、例えば「オオクチバスの管理釣り場」が運営されています。
現在そのままのシステムでは、法の指し示すところへはなかなか届かないかもしれませんが、バスを何処から搬入して消費していくのか等、
トレーサビリティーの公示、顧客・魚の量データの一元処理など、既存の流通業のシステムの延長線上にて低コストで運用できる可能性を、
十二分に秘めていると思われます。
このような事例では 千葉県 高滝湖が稼動しております。

《釣り場のIT武装》   高滝湖観光企業組合
http://www.coworco.fujitsu.com/wr/6/

最前Tujii氏によって提示された、早明浦ダムの取り組みも、このような公共水面の利用という視点で地域との摺り合わせ・
地道な協力関係により為し得たものであるようです。
必ず6月には、全国各地・各釣り場において「管理のありよう」を今一度問われることになります。そこで泣いたり叫んだり、他者を恨んだり
しても、現実はその想いを軽く一蹴してしまうでしょう。
恨みが現実へ反映されてしまえば、これは無間地獄の始まり、地獄の一丁目へWelcomeであります。
そうならぬためにも、各地で自律した、地道な建設的話し合いが「釣り人以外」を交えてこれからゆっくりと進んでゆくことを切に願います。

<高知県 Hosokawa様>

◆東京湾のアオギスについて

2005年3月10日 12:31

『東京湾再生シンボルにアオギスを水産庁で意見募集』について
(水産庁へ意見提出文 原稿ママ)

鑑みるに、東京湾のアオギスと淀川ワンドでの民間有志によるイタセンパラ保護活動には近似性が認められると考える。
双方とも、大都市に近く、諸方の環境悪化に伴い、生息域を狭められてしまい、ほぼ絶滅かという状況下である。
しかしながら、イタセンパラ等の日本在来淡水魚種保護活動においては、長きに渡り民間有志の官民を縦断する研究活動が基にある。

「アオギスが干潟再生のシンボル」だと位置付けるのは、実は非常に簡単だ。
公に発表するだけの話であり、手続き上に支障がなければ特に問題は発生しない。
だが、簡単であるが故に、全く内容が伴っていないものであるという側面もまた指摘できるのではないだろうか。
「シンボル」に据えたからといって、それが必ずしも有効な働きをするものであるとは限らない。多くの場合、据え付けて
それで安心して忘れてしまうというのが我々人間の常である。

「公」という安心できる金庫にアオギスという名前を預けてしまう。
あとは国が責任を持って管理増殖してくれれば良いのである。

100年先、東京湾が再生し、また移入されたアオギスの子孫達が無事増殖を果たしたとしよう。
いったい、それは誰が何のために行ったことなのか、説明責任が明確に発生するものであるのだろうか。
議事録を読むにつけ、九州産のアオギスを移入する件については各委員、様々な意見が観られるようである。
ことに「現実レベルでの増殖」を考えれば、当然の話ではあるが環境整備・・・「苗床」の管理運用がスムーズに行われている
「事実」まずありきだと考える。
研究者の一致協力・官民一体になっての環境整備が為された後、諸所関係者の同意を取り付けた後での移入措置でなければ、
全くの本末転倒であろう。
トップダウンではなく、ボトムアップの施策。
アオギスの件については非常に小さい事例かもしれないが、逆説的には、その非常に小さい事例だからこそ、
ボトムアップに最善をつくしてもらいたい。

アオギスに関する研究は進んでいないようである。
水産上重要な種ではない故に当然かもしれないが、他方、水産上重要な種ではない日本在来希少種については
官民一体となって数十年の長きにわたり研究・施策・行動が積み立てられてきて現在が存在する。
護る・増やすに当たっても十二分以上のデータの積み上げが存在するのである。
そして、その積み上げの上に安易な地域間亜種の移入は望ましくないとの認識に至っている。

では、アオギスの例を応用してみよう。
現在、サケ科のイトウは人工種苗の育成が可能である。
また、北海道湿原地帯のシンボルであるに言うを待たない。
だからといって一度人の手に因ったイトウを自然水系へ再び移入するという行いについては原則差し控えられているのが現状だ。
絶滅が危惧されている在来タナゴ類はどうであろう。
各地の水族館等へ行けば、各地から保護育成の為に分与されたタナゴ類が存在する。
将来的に増殖技術が発達・完成して、これを自然水系へ再び移入すべきか。
これも原則差し控えるべきという意見が多い。

何故ならば、それは「研究が進んでいる」からである。
彼らの生態や行動様式について、多くの人間の知識と努力が長年に渡り注入されて「安易な自然水域への移入は差し控えよう」
という流れになっていると思われる。
この上積みを差し置いて、アオギスの移入が現実に行われてしまえばどうなるのか。
それは「先例」となり、魚類及び水辺に関わるもの総ての努力に対する背信行為たりうる可能性もあるだろう。

「研究が進んでいないから、とにかくシンボルを移入」は拙速に過ぎるというのが私の個人的見解である。
水辺に関わるもの総ての真摯な姿勢を反映していくのがこれからの水産庁のありようであるし、また国民に広く認知される官庁
としての役割であると考え、またそれを強く希望する。

<高知県 Hosokawa様>

アオギスが生息できる東京湾再生に向けた報告書案への意見結果公表
http://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=9794&oversea=0
→日本魚類学会の意見もあり、放流は中止されました


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