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自分勝手 - 風神録キャラ紹介


目次



登場キャラクター

  • ZUN氏の説明文から引用しました。


 illustrator/skade

楽園の巫女

●博麗 霊夢(はくれい れいむ)
  Hakurei Reimu


 illustrator/203

  種族:人間
  能力:主に空を飛ぶ程度の能力

   毎度お馴染みの巫女さん。博麗神社の巫女さん。

   何者に対しても平等に見る性格である。ただ、仕事は妖怪退治である為、妖怪に対しては厳しいポーズを取っているが、実際は人間にも妖怪にもさほど興味はない。

   ただ、今回は神様を巡っての騒動である。神様の代弁者としても、ただの妖怪退治とは勝手が違って、戸惑い気味。

普通の魔法使い

●霧雨 魔理沙(きりさめ まりさ)
  Kirisame Marisa


 illustrator/沙生

  種族:人間
  能力:魔法を使う程度の能力

   幻想郷に住む、普通な魔法使い。蒐集癖を持つ。

   ひねくれて見えるが、内実は誰よりも真っ直ぐ。いつも黒い服を着ているが、それは魔法使いは黒だと思い込んでいるのと、汚れが目立たないと言う理由から来ている。
   真っ直ぐである。

   今回は霊夢が動いたから勝手に動いたが、異変らしい異変は起きていない様に見える為、目的地に着いたら何を言えばいいのか考えながら山に挑んでいる。

1面中ボス 寂しさと終焉の象徴

●秋 静葉(あき しずは)
  Aki Sizuha


 illustrator/ヒラサト

  種族:紅葉の神
  能力:紅葉を司る程度の能力

   1面ボスの穣子の姉である。普段は姉妹で幻想郷の秋を司っている。
   彼女らは余り戦闘は得意ではないが、人間が秋を邪魔しに来たので、警告もかねて少々懲らしめてやろうと思った。

   秋の中でも紅葉が一番だと思っており、妹に対し美しい紅葉を見せては、優越感に浸っている。
   冬が来ると暗くなる。

1面ボス 豊かさと稔りの象徴

●秋 稔子(あき みのりこ)
  Aki Minoriko


 illustrator/crot.

  種族:豊穣の神
  能力:豊穣を司る程度の能力

   1面中ボスの静葉の妹である。普段は姉妹で幻想郷の秋を司っている。
   彼女は毎年、里で行われる収穫祭に特別ゲストとしてお呼ばれされている。
   収穫前に呼ばれないと、豊作は約束できないのだが、まぁそんな事はどうでも良いかと、彼女も指摘しない。

   いつも果物や農作物の甘い香りを漂わせ、静かな姉に対して優越感に浸っている。
   冬が来ると暗くなる。

2面ボス 秘神流し雛

●鍵山 雛(かぎやま ひな)
  Kagiyama Hina


 illustrator/心太

  種族:厄神様
  能力:厄をため込む程度の能力

   悲劇の流し雛軍団の長である。
   厄払いで払われた厄を集めては、ため込んでいく。
   その為、彼女の周りには素人目にみても判るぐらいの厄が取り憑いている。

   彼女の近くでは、如何なる人間や妖怪でも不幸に会う。
   ただ、彼女自体は決して不幸にはならない。
   あくまでも周りにため込んでいるだけである。
   そして、厄が再び人間の元に戻らないように見張っている。

3面ボス 超妖怪弾頭

●河城 にとり(かわしろ にとり)
  Kawasiro Nitori


 illustrator/さき千鈴

  種族:河童
  能力:水を操る程度の能力

   妖怪の山に住む河童である。
   ここ暫くの間、河童は滅多に人間の前に姿を現さなくなったが、河童は人間を隠れて観察していた為、人間とは仲が良いつもりでいる。

   突然態度や口調を変えたり、ちょっと奇異な性格の持ち主だが、案外、人見知りする。
   人間をみるとすぐに逃げる。

   コテコテのエンジニアで、人工物をみるとすぐにばらしては、元通りにする。
   その為の工具が、彼女の服にびっしり入っている。

   今回は、山に入ろうとしていた霊夢達を追い返そうとしていたのだが、それは山が緊急事態だった為、人間には危険だと判断した為である。

   結局、霊夢達は警告を聞き入れようとしなかった為、にとりはこっそり山の奥へ入らせることにした。
   どうせなら謎の神様に会わせてみようと思ったのだ。

   すったもんだの騒動の結果、結局河童は新しく来た山の神を受け入れる事になった。

4面中ボス 下っ端哨戒天狗

●犬走 椛(いぬばしり もみじ)
  Inubashiri Momizi


 illustrator/十夜

  種族:白狼天狗
  能力:千里先まで見通す程度の能力

   妖怪の山で見回りをしている天狗。
   視覚、嗅覚共に優れ、侵入者を瞬時に発見する。
   侵入者を発見すると、まず簡単な攻撃で威嚇し、それでも手に余るようだったら大天狗様まで報告に戻る。

   彼女の部隊は普段、滝の裏側で待機している。
   彼女は協調性の高い性格をしていて、忠実に任務をこなす。
   妖怪としては珍しいが、天狗の社会では良くある事である。

   ただし、妖怪の山には滅多に侵入者は無くていつも暇している。
   待機中は、暇している近所の河童と、大将棋と呼ばれる非常に時間の掛かるゲームを何戦も遊んでいる。

   寿命が長い妖怪達にとっては、暇つぶしの手段を探すのも難しい。

4面ボス 里に最も近い天狗

●射命丸 文(しゃめいまる あや)
  Syameimaru Aya


 illustrator/茨乃

  種族:鴉天狗
  能力:風を操る程度の能力

   妖怪の山の新聞記者。
   主に幻想郷の少女達のローカルニュースを新聞にする天狗である。

   今回は、白狼天狗から侵入者ありとの報告があった。
   こういう場合、普段は自警隊リーダーの大天狗の総指揮の元、白狼天狗が交渉、及び警備に当たる。

   しかし、何故か大天狗は報道機関である彼女を呼び出し交渉を命じた。
   彼女は首を傾げながら現場に向かうと、その疑問はすぐに氷解した。

   侵入者は、彼女がいつも新聞のネタにしている人間だったのである。

   つまり大天狗は、文が侵入者の事を一番理解していると判断して、目的は何なのか聞き出せると判断したのだ。

   彼女は手加減して戦った振りを見せ、わざと負けた。
   戦いもしないで山に入れてしまうと、彼女が人間と繋がっていると疑われる可能性があったからである。

   文は人間に屈した振りをして、最近現れた謎の神社に案内した。
   大天狗には『侵入者の目的は山から迷惑な来客があったとの事でしたので、天狗社会に矛先が向かないように、最近現れた謎の神社の様子を見に行かせました』と報告した。

   大天狗はその報告を聞き、ピンチをチャンスに変える働きをした文を褒めた。
   そして、下っ端である犬走に引き続き人間の監視を命令し、その謎の神様の様子も探る事にした。

   犬走の報告によると謎の神様は人間と戦闘になったが、遊んでいる様子であり、遊びを楽しんでいるようだった。
   性格は極めて明るく、頭脳は明晰。
   危険性は少なく、むしろ友好を築く事で、山の妖怪の生活はより良くなるのではないか、との報告であった。

   それから、天狗の頭領である天魔様と、山の神様の間で秘密の交渉が行われる事になった。
   何を話し合ったのかは公開される事はなかったが、結果はお互い山に住む者として友好関係を築く事になった、と知らされた。

   それ以来、天狗や河童は新しい神様を信仰するようになった。
   信仰といっても、一緒に宴会をする程度の事だったが。

5面ボス 祀られる風の人間

●東風谷 早苗(こちや さなえ)
  Kotiya Sanae


 illustrator/朱シオ

  種族:人間
  職業:風祝
  能力:奇跡を起こす程度の能力

   一子相伝の秘術を持つ人間である。
   性格はいたって真面目で、自分の力に自信を持っている。
   時には過信しすぎる事もある。

   元々は、風の神様を祀る人間だったらしいのだが、秘密の多い秘術で雨や風を降らす奇跡を起こしているうちに、周りの人間は秘術を行う人間自体を信仰するようになっていった。

   つまり、風の神様が起こしていた奇跡を、いつの間にか人間が起こしていると勘違いし始めたのだ。

   それにより、彼女ら秘術を扱う人間は人間でありながら信仰を集め、神と同等の扱いを受けるようになった。
   現人神である。

   早苗は幼い頃から、口伝でしか伝えられていない奇跡を呼ぶ秘術をマスターしていた。
   子供でありながら奇跡を呼ぶ彼女は、多くの信仰を集められる――筈であった。

   しかし、外の世界は大きく様変わりしていた。
   神徳の多い神様でさえ信仰する人間が激減していた。
   当然、人間でありながら神となった現人神など、信仰する人間は殆ど存在しなかったのだ。

   早苗は別に信仰がなくても、普通の人間として生活できるから問題はなかったのだが、早苗が祀っている神様、神奈子はそうはいかなかった。

   神様は信仰を失うと力も失う。
   神徳も出せなくなる。
   それは神の死に等しい。

   神奈子は決断した。
   人間から信仰を集めるには限界がある。
   これからは妖怪の信仰を集める事も考えないといけない、と。

   早苗はその具体的な計画を聞き驚いた。
   我が国には昔から『幻想郷』という世界があった。
   その世界は今でもひっそりと存在しているのだという。
   幻想郷では外の世界で失われた(幻想になった)物が集まる。
   つまり神への信仰も、幻想郷に移りつつあると考えられる。
   そこで神奈子は、幻想郷に神社ごと移動すると言うのである。
   人間の世界との決別であった。

   人間の世界との別れは恐怖であったが、それ以上に奇跡を起こす力を持っていた彼女にとって、奇跡の世界へ行く事は楽しみであった。

   彼女は幻想郷の人間を正直なめていた。
   唯一の博麗神社を脅せば幻想郷自体、自分達の思い通りになると考えていたのである。
   彼女は霊夢に脅しを入れに行き、そして今回のように逆に痛い目にあってしまったのだ。

   幻想郷に住む人間は、彼女が思う以上に厄介であり、そして力を持っている事を彼女は思い知らされた。

   ここでは、彼女は特別な存在ではない。
   現人神なんかではなく、ただの人間となっている事に気付いたのだ。
   これからは幻想郷の人間として普通に生きていくしかないのである。

6面ボス 山坂と湖の権化

●八坂 神奈子(やさか かなこ)
  Yasaka Kanako


 illustrator/shinia

  種族:神様
  能力:乾を創造する程度の能力

   最近、妖怪の山に神社ごと引っ越してきた神様である。

   八坂(無数の坂)という名前の通り、山の神様と言われているが、実際は風雨の神様であった。
   雨や風を司るという事は、つまり農業の神として祀られていた。

   山の神様として祀られる事になった経緯は非常に複雑であり、その真意を知っているのは神奈子と諏訪子の二人だけである。

   神奈子のトレードマークである『しめ縄』は、蛇が絡まっている姿を表現している。
   脱皮を繰り返す蛇は、復活と再生、永遠を意味していた。

   だが、人間は寿命を知り、永遠を信じなくなった。
   農業も風雨に対抗する術を手に入れつつあった。
   山は火山や地殻変動で出来る事を知った。山を越える危険も失われた。

   そう、人間は科学と情報を信仰し始めたのだ。
   それと共に、彼女ら神々に対する信仰心は失われつつあった。

   彼女は、信仰心を取り戻す方法を模索していた。
   そして大きな賭に出る事にした。
   それは
   『神社を人間の世界から幻想の物とし、幻想郷で信仰を集める事』
   だった。

   現在残された信仰が全て失われ一時的に力を失うが、可能性はその方がある。
   滅び行く過去の栄光より、可能性ある未来を選んだのだ。

   ――そして、彼女の企みは成功したように見えた。
   予想以上スムースに幻想郷で神社は受け入れられ、早くも妖怪の山の神様として祀られ始めている。

   余りのスムースさに何度か疑問を持つ事もあったが、幻想郷の仕組みを見ていると、その理由が何となく判る気がする。

   幻想郷には博麗神社という神社が存在していた。
   そこの神社は、信仰心こそ殆ど失われていたが、妖怪達に人気がありいつも誰か入り浸っている妖怪がいると言われていた。

   妖怪にとって神社は、恰好の遊び場となっていたのだろう。

   神奈子は信仰の対象と共に、妖怪の遊び相手としても受け入れられた。
   宴会も毎晩のように開かれた。

   実は、神様は一緒に遊んでくれる事を望んでいるのである。
   お祭りとは人間と神が一緒に遊ぶ事だ。
   日常を忘れて一緒になって遊ぶ事で、神と人間や、人間同士の共同体としての連帯感を持たせる。
   人間が妖怪に置き換わっても一緒である。

   まさしくそれは、神奈子が望んだ『信仰』の形であった。

   しかし、神奈子が持つ幻想郷の知識は乏しい。

   幻想郷の妖怪には幾つもの勢力がある事を知らない。
   にもかかわらず、山の妖怪達の信仰を集め、その代わりに大いなる神徳を与えた。
   その事が、山の妖怪、つまり天狗や河童達の力が強くなり過ぎる事に気付いていなかったのだ。
   その事で、平穏な幻想郷のパワーバランスを崩す恐れがあった。

   神奈子は、幻想郷のバランスを取る為にこれから麓の妖怪や人間の信仰も得る必要があるだろう。

   その為には、博麗神社を利用しなければ上手く事が進まない。
   幻想郷で外の世界と同等の信仰を取り戻すには、まだまだ課題は残されたままである。

エキストラボス 土着神の頂点

●洩矢 諏訪子(もりや すわこ)
  Moriya Suwako


 illustrator/九海

  種族:神様
  能力:坤を創造する程度の能力

   守矢の神社に住む本当の神様。
   山の神様であり、山に住んでいた様々な神様のリーダーでもあった。

   遙か古代、彼女は驚異的な信仰心を得ていた『ミシャグジ様』を束ねていた神だった。
   ミシャグジ様とは、生誕、農作、軍事、様々な事柄の祟り神であり、蔑ろにするとたちどころに神罰が下るという恐怖の神様である。
   その神様をコントロールできたのが諏訪子だけであった。
   その為、彼女への信仰心は凄まじく、当時は神であると同時に一国の王として王国を築いていた。

   だが、そんな彼女の王国の元に大和の神々が侵略してきたのである。
   王国を訪れた大和の神とは、神奈子であった。
   大和の神々は、小さな王国を次々と自分の物にしていった。
   最終的に全ての国を統一し、日本という一つの国にするつもりであると言った。

   勿論、諏訪子は抵抗し当時最先端であった鉄製の武器を持って戦った。
   しかし、神奈子は細い植物の蔓をかざすと、諏訪子が持っていた大量の鉄の輪は、たちまち錆びてボロボロになってしまった。
   その神力の差に敗北を確信した諏訪子は、潔く降参し王国を明け渡した。

   そして、神奈子は洩矢の王国を手に入れたのだ。

   しかし、洩矢の王国の人間は、土着の神であったミシャグジ様の恐怖を忘れることが出来ず、新しい神様を受け入れようとしなかった。

   神奈子は信仰心が得られないのならと、この王国を自分の物にするのは諦めた。
   代わりに新しい神様を呼び洩矢の神と融合させて、その神様を王国の中では『守矢(もりや)』、外では別の呼び名で呼び分ける事にした。
   これにより王国を支配しているように見せたのだ。
   守矢とは勿論、洩矢の事である。そして神奈子は、諏訪子の力を借りて自ら山の神様としてこっそり君臨する事になった。

   この王国を支配したと言われる新しい神様とは、大和の神話の名目を保たせる為の名前だけの神であった。
   実際は、諏訪子が引き続き王国を支配していたのである。
   現在外の世界の神様は殆どが大和神話に置き換わったというのに、彼女は未だ古代の姿のままひっそりと信仰を得ていた。

   しかしながら、その長きに渡って得続けた信仰も、科学の時代となるとどんどんと失われていった。

   諏訪子はさほど気にしていなかったのだが、焦った神奈子は神社ごと幻想郷に持ってくるという荒技を実行してしまった。

   諏訪子が幻想郷で上手くやっていけるのか判らなかったが、最後の遊びとして楽しむ事にした。
   何故、勝手に王国を捨て、幻想郷にやってきた神奈子と揉めなかったのかというと、もう外の世界には未練が無かったからである。
   自分の名前を知っている人間は殆ど居なかった。

   何せ、最も近い人間であるはずの早苗ですら、諏訪子の事をよく判っていないのだ。

   早苗は今では神奈子の巫女であるが、奇跡を呼ぶ事が出来るのは彼女が実は、諏訪子の遠い子孫だからである。
   にもかかわらず、早苗は何故自分の神社に二人の神様がいるのかですらよく判っていないという有様だ。

   もはや、諏訪子は忘れ去られようが何だろうが構わなかった。
   むしろ幻想郷で第二の人生を送る事が出来そうで、実際は神奈子に感謝している。

   さて、神奈子は風の神でありながら、何故蛇を模したしめ縄をトレードマークにしたのだろうか?

   その理由は二つある。

   一つは、蛇が再生の意味を持っていたから。
   ミシャグジ様の恐怖に対抗する為だ。

   そして、もう一つは……。
   諏訪子に勝った事をさり気なくアピールする為だった。

   なんでかって?
   諏訪子は蛙の姿をした神であり、そして蛇は蛙を食べる動物だからである。
   新しい王国の神事にも、蛙を生け贄にする事などを盛り込み、人間に『この王国は蛙に代わって蛇が支配した』とアピールし続けた。

   これが、諏訪子と神奈子がよく喧嘩する原因の一つだった。

   本当は利害も一致しているし、凄く仲がよい。